平成28年度4月分以降の年金額は物価スライドは行われず、平成27年度から据え置きになりました。ただし、被用者年金一元化法により端数処理が変更(100円未満の四捨五入から1円未満の四捨五入)になったため数円の誤差が生じます。
物価スライドとは?
年金給付水準実質価格を維持するために、物価の変動に応じて年金額が改定します。「名目手取り賃金変動率」「物価変動率」「スライド調整率」の各指標により改定されます。
平成28年度年金額改定に係る各指標
- 名目手取り賃金変動率 ▲0.2%
- 物価変動率 0.8%
- スライド調整率 ▲0.7%
*年金額の改定ルールに、給付と負担の長期的な均衡を保つ観点から、賃金水準の変動がマイナスで物価水準の変動がプラスになる場合には、現役世代の保険料負担能力が低くなっていることに着目し、ともにスライドなしとすることが規定されていますので今回は改定据え置きとされました。
平成28年度の国民年金(老齢基礎年金満額)は昨年度同じ月額65,008円になります。平成28年度の国民年金保険料額は月額16,260円(前年度+670円)、平成29年度は16,490円(前年度+230円)になります。
物価変動に応じた改定ルールが法律に規定されている手当(児童扶養手当、特別児童扶養手当、特別障害者手当、障碍児福祉手当、経過的福祉手当、健康管理手当、医療特別手当、保険手当)については、物価変動率0.8%を踏まえ、0.8%の引き上げになります。